前回、私が思う五感の大切さについて書いた。
ここからは、それぞれの感覚についてふれていきたい。
今回は、嗅覚について。
嗅覚は脳の海馬という記憶をつかさどる部分とつながっている。
香りと記憶は深い関係がるのだ。
旅行に出かけて、家に帰ったとき
玄関を開けた途端、「あ~。やっぱり家は落ち着くわ」という言葉を
発したという経験は、あるのでは。
生活しているとその家の匂いが生まれる。
その匂いが、落ち着くにおいと記憶するため、家を何日か離れて生活していて
家に帰るとなんだか、落ち着くと感じるのだ。
そんな家の匂いを普段は気づかないで生活はしている。
しかし、その家の匂いが変化したときは気づく。
先日、ゴボウの酢漬けを晩に作った。
次の日、朝起きたらお酢の匂いが、ふんわりしてきた。
夏の初めに、毎年、お酢仕事、ピクルスとゴボウの酢漬けを作る。
このお酢のふんわりした匂いを
私の中では、夏の始まりの匂いとして、記憶している。
そんな、生活の中で記憶と結びつく香りがあること
気に留めなければ、通り過ぎてしまうことだが、
それを感じることが大切なのだ。
是非、記憶に残る香りを探して生活してみてほしい。
私たちは、五感という感覚をもって生まれてきている。
それは、大人になるにつれ、全てを使わずに過ごすことが増える。
そう、五感を全部使わなくても、日々を過ごせるのだ。
では、なぜ五感を使うことが大切なのか
それは、なんとなく過ごしている日々を、五感を使うことで
普段何でもないことを楽しく、幸せに感じることができる。
ただ、感覚を研ぎ澄ますだけで、幸せな気持ちになれることに
気づいてほしい。
せっかく持って生まれた感覚を使わずして過ごすのは
もったいない。
五感は、使わずに過ごすことに慣れると、感覚も鈍る。
そのまま過ごしていると、工事現場などでは、
ヒューマンエラーが起こりやすくなるともいわれる。
視覚に頼りすぎて生活している私たち、
他の感覚を使うことを是非、実践してほしい。