先日、卵をかまぼこのすり身で包んで揚げているというものを食べた。
卵が半熟でナイフを入れると、とろっと黄身があふれ出す。
かまぼこというとプリッとした食感が特徴のものが多いが
このかまぼこはふわっふわで、かまぼこの概念を覆された。
そんな、裏切られる食感というものも、最近では魅力となるのだろうか。
人は、意外性に惹かれる。
味覚も意外性を求めているのかもしれない。
五感の中で、味覚だけは磨かれていると感じることがある。
味覚は、生きていくうえで、毎日必ずと言っていいほど、使われる。
生きていく上で食べることは必要なことだ。
どうせ食べるならおいしいものを食べたいと思う人が
味覚を進化させる。
一方、気分が落ち込んでいるときは、おいしいものを食べても
何も感じないこともある。
味覚は、気持ちやどんな状況で食べるかに左右される。
見た目や、香りも必要。
舌で感じる味覚のみでは、おいしいと感じることが難しい。
では、目隠しをして食べ物を口に入れた時
どう感じるのだろう?
そうなると、食感が大事ということになるのか。
裏切るも裏切らないも関係なくなる。
しかし、果たして、それはおいしいと感じるのだろうか。
機会があれば、試してみたい。